広島経済大学岡本ゼミが2007年から行っている沖縄戦跡徒歩巡礼「オキナワを歩く」に、写真家 田中正文が同行し撮影した慰霊・戦跡・証言者など、沖縄戦に関係する記録写真。

元日本軍将兵 沖縄戦を語る

歩兵第89聯隊 伊礼進順氏

伊礼進順氏

「歩兵第八十九聯隊顕彰碑」の前で表情を強張らせる伊礼進順氏は、沖縄戦の前線で戦った陸軍第32軍第24師団歩兵89聯隊の数少ない生存者の一人です。目前で多くの戦友と同郷の友を失いました。

伊礼進順氏


生々しい戦闘の様子を語る伊礼進順氏と、背後の「西原町地元住民戦没者刻銘碑」。この歩兵第89聯隊が置かれていたことが、西原町が沖縄戦最大級の激戦地となった要因のひとつに挙げられています。

歩兵第89聯隊の「玉砕終焉之地」




歩兵第89聯隊の「玉砕終焉之地」にして「軍旗奉焼之地」。突撃か自決かで部隊全員が果てるのが玉砕です。あとに誰もいなくなるため、護持できぬ軍旗に不敬がないよう、焼き払うのが決まりでした。



伊礼進順氏


2009年戦跡巡礼の全行程を終えたわたしたちは、歩兵第89聯隊の法要を営む浄土寺を訪れた。ご住職の読経の間、わたしたちはそれぞれに思いを巡らせた。戦時記憶の正しい継承のあり方を。そして今後も継続してゆくべき戦没者慰霊のあり方について。